アセスメントに重点を置き、保護者様からの聞き取りや行動観察の他に、心理士や言語聴覚士によるVineland-Ⅱ(適応行動尺度)やWISC-Ⅴも行っています。フォーマル、インフォーマルな面談や検査で得た情報、エビデンスを重視した情報と経験から得た見立てすべてを大切にして、児童発達支援管理責任者を中心とするチームで一人ひとりの個別支援計画を作成します。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士、社会福祉士などが専門的な視点でアセスメントや支援方法の検討に参加しています。
私たちは、基本を大切にしながら、一人ひとりにあわせて常に新しいアプローチを模索しています。
サッカーを取り入れた活動プログラムでは、仲間を応援したり、相手にパスしたり、順番を待ったりすることからルールやコミュニケーションを学びます。体を動かし、楽しみながらソーシャルスキルの練習ができます。最初は準備運動に参加できなかった児童が、皆に合わせて体操したり、シュートが決まれば拍手したり、ボールを譲ったりするなど成長する姿がいつも励みになっています。
小学校でプログラミンが始まったことを受け、STEM教育を取り入れた活動プログラムも始めました。ブロックなどで物の構造や動くしくみを学んで、それをプログラミングして動かす経験を積んでいきます。楽しみながら、考える力や論理的な思考が身につきます。
私たちは子どもたちが将来、「輝いて生きる」ことを理念に活動しています。「輝く」の意味は子どもたち一人ひとりにとって違うでしょう。働くこと、趣味を楽しむこと、友人や恋人と過ごすこと、結婚すること、子どもを育てること...私たちができることは、子ども一人ひとりが持つ考え方や夢、人生観に寄り添い、支援することです。具体的な目標を設定することを支援し、それを実現するための支援をします。
経済的に自立したり、自分で物事を決定することができる人生を送ってほしい。でもそれは、完全な自立でなくていいと考えています。部分的にでも好きなことをしたり、嫌なことは嫌と言える人生。そのために私たちは子どもたちのかけがえのない「今」を大切にして日々、活動しています。
ベルアージュでは2022年秋をめどに、就労継続支援B型と生活介護の多機能事業所の開設を目指しています。広島市安佐北区高陽地区を予定しています。
2011年以来取り組んできた放課後等デイサービスは、小学生から高校生までが対象です。高校を卒業しても継続して支援が必要な子どもたちもいるのが現実であり、その子たちの居場所であったり、就労や生活を支援する場を新たにつくります。
就労継続支援B型と生活介護は、日中に事業所に来ていただく支援ですが、近い将来にはグループホームやシェアハウスなど生活する場づくりも進めます。放課後等デイサービスを卒業した子どもたちが突然、社会に放り出されることのないよう、社会につなげる役割、安心して暮らせる場所やコミュニティをつくります。
放課後等デイサービスは小学生から高校生までの発達支援です。子どもたちの人生を考えたとき、小学校就学前の児童発達支援や、高校卒業後の就労や生活の支援の展開を進めていきます。また、不登校になってしまった子どもたちが学習しやすい環境を整えたり、復学を支援する取り組みを必要だと考えています。
就労や生活支援を考える上で、農業やITとの融合も視野に入れています。私たちの放課後等デイサービスではSTEM教育にも力を入れているため、論理的な思考やプログラミングなどの技術を身につけた子どもたちが成長してその分野の仕事をリモートで受注したり、近隣で農場を開いて野菜などを作りながら農業もIT化するなどの取り組みです。
私たちは、会社がつくった環境を提供するのみではなく、利用者さんやスタッフ、ボランティアさんや行政など連携先、地域の方々ととに新しい事業をつくることを目標にしています。もちろん、困難を伴うでしょうが、挑戦し続けます。